漢方医学– category –
漢方処方・体質・症状別治療
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牛車腎気丸完全ガイド|糖尿病性神経障害・抗がん剤しびれ・夜間頻尿への効果を糖尿病専門医が解説
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、中国・宋代の医家・厳用和(げんようわ)が著した『済生方(さいせいほう)』を出典とする、東洋医学を代表する補腎剤です。古くから知られる八味地黄丸(はちみじおうがん)に「牛膝(ごしつ)」と「車前子(しゃぜんし)」の2生薬を加えて強化したもので、その方剤名はこの2つの生薬の頭文字から取られて -
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五苓散完全ガイド|天気痛・二日酔い・小児嘔吐・浮腫への効果を糖尿病専門医が解説
五苓散(ごれいさん)は、後漢の張仲景による『傷寒論』『金匱要略』に出典を持つ約1800年の歴史を有する古方の代表処方であり、漢方医学でいう「水滞(すいたい)」「水毒」を整える代表方剤です。近年はアクアポリン4(AQP4)チャネルへの作用という分子薬理学的エビデンスが明らかになり、天気痛・気象病への適応で爆発的な人気を獲 -
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GLP-1治療×漢方併用ガイド|悪心・便秘・サルコペニア対策を糖尿病専門医が解説
セマグルチド(オゼンピック・リベルサス・ウゴービ)やチルゼパチド(マンジャロ・ゼップバウンド)に代表されるGLP-1/GIP-GLP-1受容体作動薬は、糖尿病治療と肥満症治療の両分野で確固たる地位を築きました。しかし臨床現場では、悪心・嘔吐・便秘・下痢・倦怠感、そして近年とくに問題視されているサルコペニア(筋肉量減少) -
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機能性ディスペプシア(FD)の漢方治療完全ガイド|六君子湯・半夏瀉心湯の使い分けを糖尿病専門医が解説
「食後に胃がもたれる」「ほんの少し食べただけでお腹がいっぱいになる」「みぞおちがチクチク痛む」「胃カメラでは異常がないと言われたのに不調が続く」――こうした症状を抱える方の正体は、機能性ディスペプシア(functional dyspepsia:FD)であることが少なくありません。胃カメラやヘリコバクター・ピロリ検査で器 -
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糖尿病と漢方|2型糖尿病・合併症に使える漢方処方を糖尿病専門医が完全解説
糖尿病は古典中国医学の世界では「消渇(しょうかつ)」と呼ばれ、後漢の張仲景『金匱要略』にすでに病態描写が登場します。多飲・多尿・多食・体重減少という三多一少の症候は、現代2型糖尿病高血糖期の臨床像とほぼ完全に一致し、紀元2世紀の医学が今なお有効な処方学的遺産を残しています。一方で令和の糖尿病診療はHbA1c・eGFR・ -
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認知症予防×漢方|BPSD・MCI・糖尿病性認知症の対策を糖尿病専門医が完全解説
「最近、母が同じことを何度も聞くようになった」「父が夕方になると落ち着かず、家族に怒鳴る」「健診で軽度認知障害(MCI)と言われたが、今からできることはあるか」——超高齢社会の日本で、認知症は誰の家庭にも訪れる切実なテーマです。2025年時点で65歳以上の認知症有病者は約700万人、MCI(軽度認知障害)を合わせると1 -
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大柴胡湯完全ガイド|実証肥満・脂肪肝・高血圧への効果と副作用を糖尿病専門医が解説
大柴胡湯(だいさいこうとう)は、がっちりとした体格で便秘がちな実証タイプの肥満や脂肪肝、高血圧傾向の方に用いられる代表的な漢方処方です。同じ「肥満症」に使われる防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)がどちらかというと皮下脂肪型・水太りに用いられるのに対し、大柴胡湯は内臓脂肪型・ストレス太り・脂肪肝を伴うメタボリックシンド -
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8週間以上続く咳に|慢性咳嗽の漢方治療を糖尿病専門医が完全ガイド
「風邪は治ったのに咳だけが残っている」「夜中に咳き込んで眠れない」「会議中に咳が出てしまい恥ずかしい」――こうした8週間以上続く慢性咳嗽(まんせいがいそう)に悩む方は、決して少なくありません。当院(まさぼクリニック)の外来でも、糖尿病通院中の患者さまから「咳が止まらない」というご相談を週に何件もいただきます。 -
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防風通聖散完全ガイド|内臓脂肪・便秘・メタボ肥満への効果と副作用を糖尿病専門医が解説
テレビCMで「お腹の脂肪に」「ぽっこりお腹に」と繰り返し訴求され、ドラッグストアでも市販薬として広く流通する防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん/ツムラ62番)。一般消費者にも知名度の高い数少ない漢方薬ですが、その実態は清熱・発汗・利水・瀉下を全て備えた強力な複合処方であり、誰にでも勧められる「お手軽ダイエット薬」ではあ -
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麦門冬湯完全ガイド|空咳・しわがれ声・口渇・GERDへの効果を糖尿病専門医が解説
麦門冬湯(ばくもんどうとう)は、後漢の医聖・張仲景(ちょうちゅうけい)が著した『金匱要略(きんきようりゃく)』を出典とする、陰虚(いんきょ)に伴う乾性咳嗽(かんせいがいそう)の代表方剤です。痰の絡まない「コンコン」とした空咳、長引くしわがれ声、口や喉の乾燥感、夜間に強まる咳発作 ── これら「うるおい不足」が背景にある