漢方完全ガイド|体質・処方・症状を糖尿病専門医が体系化

漢方完全ガイド|体質×処方×症状を糖尿病専門医が体系化

中医学の体質判定から保険適用の漢方処方まで、漢方医学の全体像を整理しました。
体質診断アプリで判定したあと、該当する詳細記事へすぐにアクセスできます。

漢方体質診断アプリ搭載 古方派研修医師監修 ツムラ番号別・保険適用処方解説

このガイドで分かること

  • 体質別(気虚・血虚・気滞・瘀血・水滞・湿熱・陽虚・陰虚・特稟質)に処方を整理
  • 症状別(冷え・むくみ・不眠・月経・更年期)から漢方を選ぶ手順
  • 糖尿病・ダイエットとの併用で押さえるべき安全性ポイント
  • 甘草・麻黄を含む処方の長期使用での副作用モニタリング

— はじめて漢方を使う方へ

漢方の始め方——処方名ではなく、体質から

「疲れがとれないのですが、合う漢方はありますか」。外来で漢方の相談を受けるとき、いちばん多い聞かれ方です。この「合う」が、漢方の出発点です。同じ疲れでも、胃腸が弱って気力が湧かない人と、血の巡りが滞って重だるい人では、合う処方がまったく違います。漢方はこの見立てを「証(しょう)」と呼び、症状だけでなく、体格・舌・脈・おなかの所見をあわせて判断します。

だから最初の一歩は、処方名を探すことではなく、ご自身の体質の傾向を知ることです。漢方体質診断アプリでは、気血水・八綱六病位・五臓・体質9分類の4層で体質傾向を読み解き、保険診療の処方名(ツムラ番号)を併記して候補を表示します。結果はそのまま、受診時の相談材料になります。

漢方を使い始める流れ
  1. 1

    体質の傾向を知る

    体質診断アプリでセルフチェック

  2. 2

    診察で「証」を確かめる

    舌・脈・腹診をあわせて医師が判断

  3. 3

    保険処方で始めて調整する

    効き方と副作用をみながら続け方を決める

保険適用の考え方——多くの漢方は保険診療で処方できる

漢方は自費の高い薬、というイメージがまだ根強いのですが、日本では1976年に漢方エキス製剤の保険適用が始まっており、医療機関で処方される漢方の多くは保険診療の範囲内です。当院も、保険診療の範囲内で漢方エキス製剤をすべて取り扱っています。

市販薬にも同じ処方名の漢方が並んでいますが、保険処方との本質的な違いは「診てもらえる範囲」にあります。医師の弁証で処方を選び、体格や反応に応じて用量を調整し、長く使うときは血液検査でカリウム値や肝機能を確認する——ここまで含めてが、医療としての漢方です。とくに甘草を含む処方を長く使う場合、この血液検査は省けません。麻黄を含む処方では、動悸や血圧上昇がないかを診察で確かめながら使います。

私は糖尿病専門医として、血糖や体重の診療に保険適用の漢方を併用しています。ダイエット目的で漢方を検討している方は漢方ダイエット完全ガイドへ。糖尿病治療との併用は、このページ下部の詳細ガイドから読み進められます。

このガイドの入り口は三つ

体質から入るなら、体質診断アプリ体質9タイプの解説へ。冷え・不眠・月経の悩みなど、症状から入るなら下の一覧から症状別ガイドへ。処方名やツムラ番号がすでに分かっているなら、すぐ下の検索窓にそのまま入力してください。どの入り口から始めても、最後は診察での「証」の確認につなげていただくのが、遠回りに見えていちばん確実です。

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