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FATTY LIVER TRACKER
脂肪肝・MASLD/MASH トラッカー
健診で「脂肪肝」「ALT・γ-GTP 高値」と言われた方へ。FIB-4・NAFLD-FS・FLI・FAST score による線維化・脂肪量の自己評価から、地中海式食事・改善シミュレーション・最新治療情報まで、糖尿病専門医監修で。
検査値・基本情報を入力
健診結果や直近の血液検査値を入力してください。データはお使いの端末内のみに保存されます。
基本情報
肝機能
線維化リスク評価(4スコア)
線維化の進行は肝硬変・肝細胞癌の最大の予測因子。FIB-4 は世界標準、NAFLD-FS は日本でも広く使用されます。日本肝臓学会GL 2020EASL-EASD-EASO 2024
65歳以上:<2.0 低リスク(日本肝臓学会GL)
私が外来で診る糖尿病患者の50-70%が脂肪肝を併発しています。糖尿病と脂肪肝は同じメタボの根を持つ表裏の関係。FIB-4 が 1.3 を超えたら専門医評価を考えるのが現代の標準です。 — 監修:小林正敬(糖尿病専門医・消化器内視鏡専門医)
脂肪量スコア
線維化と並行して、肝臓の脂肪沈着量も評価。FLI (Fatty Liver Index) は腹囲・BMI・TG・γ-GTP から脂肪肝の確率を推定します。
改善シミュレーション
体重を 7-10% 減らせば MASH の線維化が改善する——これは Vilar-Gomez 2015 Gastroenterology が示した、脂肪肝治療の最重要エビデンスです。
減量×肝改善 — 4段階のエビデンス
| 体重減少 | 期待される改善 | 出典 |
|---|---|---|
| -3% | 肝脂肪減少 | EASL-EASD-EASO 2024 |
| -5% | MASH の壊死炎症が改善 | Vilar-Gomez 2015 |
| -7-10% | 線維化が改善 | Vilar-Gomez 2015 |
| -10%以上 | MASH の寛解の可能性 | Vilar-Gomez 2015 |
※ あくまで統計的目安です。個別の改善幅は遺伝・基礎体力・併存疾患で大きく変わります。
地中海式食事スコア(PREDIMED 14項目)
脂肪肝に対する食事介入で最もエビデンスが強いのが地中海食です。PREDIMED試験 の14項目チェックリストで、あなたの食習慣を評価。
⚡ 脂肪肝で特に重要な3要素
| 要素 | 推奨 | エビデンス |
|---|---|---|
| 果糖(HFCS含む清涼飲料) | 原則ゼロ | Stanhope 2009 — 脂肪肝悪化の主犯 |
| コーヒー | 1日3杯以上 | メタ解析多数 — 線維化リスク↓ |
| EPA/DHA(青魚) | 週2回以上 | EASL-EASD-EASO 2024 |
| 地中海式 ≥10点 | 推奨 | PREDIMED — 心血管・代謝改善 |
果糖は腸でほぼ吸収されず肝臓で直接代謝されます。これが脂肪肝悪化の核心です。「カロリーを減らしているのに ALT が下がらない」方は、まず清涼飲料水・甘いコーヒー・果糖入り加工食品を疑ってください。 — 監修:小林正敬(糖尿病専門医・消化器内視鏡専門医)
治療情報(薬物療法ガイド)
脂肪肝治療は2024年にレスメチロム(Rezdiffra)が FDA で承認され、新時代に入りました。日本未承認ですが、GLP-1・SGLT2阻害薬・ビタミンEは日常診療で活用されています。
| 薬剤 | 機序・効果 | 位置づけ |
|---|---|---|
| レスメチロム (Rezdiffra) | 選択的甲状腺ホルモン受容体β作動薬。MASH 改善・線維化改善 | 2024 FDA承認・MASH 初の特効薬 日本未承認 |
| GLP-1 (セマグルチド・チルゼパチド) | 体重減少を介した肝改善。-10%超で線維化改善 | 糖尿病合併 MASLD で第一選択級 → GLP-1シミュレーター |
| SGLT2阻害薬 | 体重減・血糖改善・直接肝保護効果 | 糖尿病合併 MASLD で推奨 |
| ピオグリタゾン | インスリン抵抗性改善・MASH 組織学的改善 | 適応外使用・日本でも使用例あり (PIVENS 試験) |
| ビタミンE 800IU | 抗酸化・MASH 組織学的改善 | 非糖尿病 MASH で推奨 (PIVENS 試験) |
| UDCA | 胆汁酸排泄促進 | MASH 単独では推奨されていない |
| スタチン | 脂質改善・心血管リスク低減 | 脂肪肝合併でも禁忌ではない(むしろ推奨) |
これらの薬剤はすべて医師の判断・処方が必要です。自己判断で「サプリ=ビタミンE 大量摂取」などは出血傾向リスクがあり危険です。
受診タイミング・サーベイランス
脂肪肝は「健診で指摘されたまま放置」が最大の問題。以下の基準を超えたら、消化器内科・肝臓専門医への受診を検討してください。
| 状況 | 推奨アクション |
|---|---|
| FIB-4 > 1.3(持続) | 消化器内科で評価・FibroScan 検討 |
| FIB-4 > 2.67 | 速やかに肝臓専門医を受診 |
| ALT 異常6ヶ月以上持続 | 肝炎ウイルス・自己免疫除外+専門医評価 |
| γ-GTP 高値+飲酒 | 飲酒量削減・休肝日設定(男 <30g/日・女 <20g/日) |
| エコーで線維化所見 | FibroScan / MR エラストグラフィで定量評価 |
| MASH 肝硬変の診断あり | 半年毎のエコー+AFPで肝細胞癌スクリーニング |
📋 月次セルフチェック(推奨)
- 体重・腹囲を月1回計測(同じ条件で)
- 3ヶ月毎に AST/ALT/γ-GTP/血小板を採血
- 地中海式食事スコアを月1回再評価(このツールで)
- 果糖・清涼飲料の消費量を可視化
- 運動量(週150分の有酸素+週2回筋トレ)を記録
当院に相談する
脂肪肝は糖尿病・脂質異常・肥満症と同じ根を持つ全身疾患。当院では糖尿病・代謝・消化器内視鏡を一元的に診ています。
🩺 脂肪肝の評価・治療を相談する
当院は 糖尿病専門医 かつ 消化器内視鏡専門医 である小林正敬が直接担当。
血液検査の評価から、肝臓専門医への紹介判断、糖尿病・GLP-1・SGLT2阻害薬を組み合わせた代謝改善まで一貫対応します。
脂肪肝の 3-5% は無症状のまま MASH → 肝硬変 → 肝細胞癌 に進行します。FIB-4 や ALT 推移は、進行を予測する数少ないサインです。「症状がないから様子見」が最大のリスクです。
継続管理ツール
検査値推移/飲酒×MetALD/果糖/FibroScan/HCC スクリーニング/薬剤治療/月次PDF/進行図/鑑別。
検査値時系列トラッカー
月次の血液検査値を記録すると、AST/ALT/γGTP/血小板/Alb の推移グラフ、FIB-4 推移と5年後予測が自動表示されます。
飲酒トラッカー × MetALD自動分類
2023年新分類でMASLD・MetALD・ALDが区別されました。あなたの飲酒量と代謝因子から自動分類します。
📅 過去7日のアルコール摂取量
果糖カウンター
果糖は肝臓で直接代謝され、脂肪肝悪化の主犯(Stanhope 2009)。「カロリー制限してもALTが下がらない」方の真因をここで可視化。
過去7日の摂取頻度
💡 果糖代替の優先順位
✅ 水・炭酸水・無糖茶・ブラックコーヒー
✅ 果物そのもの(食物繊維で吸収緩和・ジュースより遥かに安全)
⚠️ ジュース類は すべて液体果糖として肝臓直撃
⚠️ 「健康そう」な果汁100%ジュースも同じく避ける
FibroScan結果記録
FibroScan(一過性エラストグラフィ)を受けた方は結果を記録してください。FAST score を自動計算します。
| CAP値 | 脂肪量 | E値 | 線維化ステージ |
|---|---|---|---|
| <238 | S0 軽微 | <7.0 | F0-F1 |
| 238-260 | S1 | 7.0-8.7 | F2 中等度 |
| 260-292 | S2 | 8.7-10.3 | F3 高度 |
| ≥292 | S3 重度 | ≥10.3 | F4 肝硬変 |
肝細胞癌スクリーニング・カレンダー
MASH肝硬変の方は半年毎のエコー+AFPが標準。リスクスコアで個別化された推奨も。
薬剤治療トラッカー
脂肪肝の薬物療法を記録。GLP-1シミュレーターと連動可能。
💊 海外で承認された MASH 特効薬
レスメチロム(Rezdiffra):2024年 FDA承認。MAESTRO-NASH試験で線維化改善。日本では未承認・治験段階。
当院は最新情報を追跡しています。
MASLD進行プロセス可視化
単純脂肪肝から肝細胞癌まで、進行の各段階を理解しましょう。
(MASL)
(炎症)
(F4)
(HCC)
📊 自然経過の数字
・MASLD全体:成人の 20-30%
・MASLD → MASH 進展:10-30%(5-10年)
・MASH → 肝硬変:10-20%(10年)
・MASH肝硬変 → HCC:年率 1-2%
ただし体重 -10% で線維化は逆行します(Vilar-Gomez 2015)。介入の余地は十分にあります。
ウイルス性・自己免疫性肝炎の鑑別
ALT高値の真因が MASLD だけとは限りません。以下の鑑別が必要です。
主治医提示用 月次PDFレポート
あなたの記録した検査値推移・食事スコア・飲酒・薬剤・FibroScan結果を 1枚のPDF に集約。
健診結果OCR取込
健診結果や血液検査の用紙を撮影 → AST/ALT/γGTP/HbA1c/血小板 を自動入力。※ 認識精度に限界あり、確認の上で利用。データは端末内で処理(外部送信なし)。
改善ストーリー集(症例ベース)
脂肪肝が改善した患者像のペルソナ別ストーリー。あなたに近い軌跡を見つけてください。
介入:マンジャロ5mg開始+地中海食+週3回ウォーキング
6ヶ月後:BMI 27.1(-9.2kg)、HbA1c 6.4%、ALT 32、γGTP 48、FIB-4 0.94
戦略の核:「カロリー制限ではなく 糖質の質の改善と 果糖排除」「GLP-1とSGLT2の併用で代謝を一気に改善」
介入:休肝日週3日→週5日、SGLT2阻害薬、地中海食
12ヶ月後:BMI 25.5、γGTP 78、ALT 35、FIB-4 1.21
戦略の核:「断酒ではなく 段階的削減」「γGTP は飲酒量の鏡だが、休肝日でも改善する」
介入:カフェラテ→ブラックコーヒー、ジュース→水・無糖茶、運動なしのまま
3ヶ月後:BMI 24(自然に -3kg)、ALT 28、果糖推定 8g/日
戦略の核:「運動なしでも、液体果糖の排除だけでALTが下がった」「カロリー制限より糖質の質」
介入:肝臓専門医紹介+GLP-1(チルゼパチド)+ピオグリタゾン適応外+ビタミンE800
18ヶ月後:BMI 26、FIB-4 1.85、FibroScan E値 7.8(F2-3に改善)、AFP正常
戦略の核:「線維化は 逆行する」「複数薬剤の併用で組織学的改善」「半年毎エコーで HCC 早期発見体制」
介入:食事の質改善のみ(菓子パン→玄米おにぎり、ジュース→水)
4ヶ月後:体重変化 -2kg、ALT 25、果糖推定 12g/日
戦略の核:「痩せていても脂肪肝はある(lean MASLD)」「BMI正常でも内臓脂肪・果糖過剰で発症」
介入:スタチン+エゼチミブ+地中海食+週3回有酸素運動
9ヶ月後:BMI 25、LDL 90、TG 130、ALT 28、γGTP 35
戦略の核:「閉経後の脂肪肝は 脂質異常症と表裏」「スタチンは脂肪肝でも安全(むしろ推奨)」
📊 共通する成功パターン
全症例に共通するのは:
① 体重 -7%以上 を目指した(線維化逆行のラインを超える)
② 果糖の摂取量を意識した(清涼飲料・ジュースの排除)
③ 地中海食 or 日本食ベース(オリーブオイル・青魚・全粒・豆類)
④ 定期検査で FIB-4・ALT を追跡した
⑤ 運動は週150分(できれば筋トレ併用)
AI個別アドバイス(BYO Gemini Key)
あなたの検査値・食事・飲酒データを基に、個別アドバイス。API キーはユーザー自身で取得(無料枠あり)。
- AASLD-EASL-ALEH 2023: New nomenclature for steatotic liver disease (MASLD/MASH)
- EASL-EASD-EASO 2024: Clinical Practice Guidelines on the management of MASLD
- 日本肝臓学会『NAFLD/NASH 診療ガイドライン 2020』
- Vilar-Gomez E, et al. Weight Loss Through Lifestyle Modification Significantly Reduces Features of Nonalcoholic Steatohepatitis. Gastroenterology 2015;149:367-378.
- Sanyal AJ, et al. (PIVENS試験). Pioglitazone, vitamin E, or placebo for nonalcoholic steatohepatitis. NEJM 2010;362:1675-1685.
- Harrison SA, et al. (MAESTRO-NASH試験). A Phase 3, Randomized, Controlled Trial of Resmetirom in NASH with Liver Fibrosis. NEJM 2024;390:497-509.
- Stanhope KL, et al. Consuming fructose-sweetened beverages increases hepatic de novo lipogenesis. J Clin Invest 2009;119:1322-34.
- Estruch R, et al. (PREDIMED試験). Primary Prevention of Cardiovascular Disease with a Mediterranean Diet. NEJM 2018;378:e34.
本ツールは記録支援および医学的予測の目安であり、診断・治療判断は必ず医師にご相談ください。データは端末内(localStorage)のみに保存され、外部送信されません。
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