小林 正敬 医師– Author –
まさぼ内科・糖尿病クリニック飯田橋院 代表理事 / 院長。日本糖尿病学会 糖尿病専門医/日本糖尿病協会 糖尿病認定医/日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医/日本内科学会 認定医制度審議会 病歴要約評価委員/日本老年医学会 老年科専門医・指導医/日本抗加齢医学会 抗加齢専門医/日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医/ICD制度協議会 インフェクションコントロールドクター。医籍登録番号 第486214号。国立国際医療研究センター国府台病院で内科研修を始めた後、糖尿病内科の道に進み、現在は最新の薬物療法(GLP-1作動薬・チルゼパチド等)と、栄養・運動・漢方を組み合わせた包括的な糖尿病・代謝診療を実践しています。
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漢方医学
牛車腎気丸完全ガイド|糖尿病性神経障害・抗がん剤しびれ・夜間頻尿への効果を糖尿病専門医が解説
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、中国・宋代の医家・厳用和(げんようわ)が著した『済生方(さいせいほう)』を出典とする、東洋医学を代表する補腎剤です。古くから知られる八味地黄丸(はちみじおうがん)に「牛膝(ごしつ)」と「車前子(しゃぜんし)」の2生薬を加えて強化したもので、その方剤名はこの2つの生薬の頭文字から取られて -
漢方医学
五苓散完全ガイド|天気痛・二日酔い・小児嘔吐・浮腫への効果を糖尿病専門医が解説
五苓散(ごれいさん)は、後漢の張仲景による『傷寒論』『金匱要略』に出典を持つ約1800年の歴史を有する古方の代表処方であり、漢方医学でいう「水滞(すいたい)」「水毒」を整える代表方剤です。近年はアクアポリン4(AQP4)チャネルへの作用という分子薬理学的エビデンスが明らかになり、天気痛・気象病への適応で爆発的な人気を獲 -
漢方医学
GLP-1治療×漢方併用ガイド|悪心・便秘・サルコペニア対策を糖尿病専門医が解説
セマグルチド(オゼンピック・リベルサス・ウゴービ)やチルゼパチド(マンジャロ・ゼップバウンド)に代表されるGLP-1/GIP-GLP-1受容体作動薬は、糖尿病治療と肥満症治療の両分野で確固たる地位を築きました。しかし臨床現場では、悪心・嘔吐・便秘・下痢・倦怠感、そして近年とくに問題視されているサルコペニア(筋肉量減少) -
ダイエット
脂肪肝改善の食事戦略|MAFLD/MASLDの食事療法を糖尿病専門医が完全ガイド
かつて NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)と呼ばれていた病態は、2020 年に MAFLD、2023 年にはさらに MASLD(Metabolic dysfunction-Associated Steatotic Liver Disease) へと国際的に概念が刷新されました。単なる「脂肪が肝臓にたまった状態」で -
ダイエット
高齢者ダイエット完全ガイド|サルコペニア肥満を防ぐ65歳からの減量法を糖尿病専門医が解説
「健康診断で肥満と言われた」「膝が痛いから痩せたい」「血糖値を下げたい」——65歳を過ぎてからの減量を考える方は少なくありません。しかし高齢者の減量は、若年者と同じ方法では かえって健康を損なう危険 があります。最大の落とし穴は「サルコペニア肥満(脂肪過多と筋肉減少が併存する状態)」。極端な食事制限で体重を落としても、 -
漢方医学
糖尿病と漢方|2型糖尿病・合併症に使える漢方処方を糖尿病専門医が完全解説
糖尿病は古典中国医学の世界では「消渇(しょうかつ)」と呼ばれ、後漢の張仲景『金匱要略』にすでに病態描写が登場します。多飲・多尿・多食・体重減少という三多一少の症候は、現代2型糖尿病高血糖期の臨床像とほぼ完全に一致し、紀元2世紀の医学が今なお有効な処方学的遺産を残しています。一方で令和の糖尿病診療はHbA1c・eGFR・ -
漢方医学
認知症予防×漢方|BPSD・MCI・糖尿病性認知症の対策を糖尿病専門医が完全解説
「最近、母が同じことを何度も聞くようになった」「父が夕方になると落ち着かず、家族に怒鳴る」「健診で軽度認知障害(MCI)と言われたが、今からできることはあるか」——超高齢社会の日本で、認知症は誰の家庭にも訪れる切実なテーマです。2025年時点で65歳以上の認知症有病者は約700万人、MCI(軽度認知障害)を合わせると1 -
漢方医学
大柴胡湯完全ガイド|実証肥満・脂肪肝・高血圧への効果と副作用を糖尿病専門医が解説
大柴胡湯(だいさいこうとう)は、がっちりとした体格で便秘がちな実証タイプの肥満や脂肪肝、高血圧傾向の方に用いられる代表的な漢方処方です。同じ「肥満症」に使われる防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)がどちらかというと皮下脂肪型・水太りに用いられるのに対し、大柴胡湯は内臓脂肪型・ストレス太り・脂肪肝を伴うメタボリックシンド -
ダイエット
時間栄養学完全ガイド|「何を」だけでなく「いつ食べるか」を糖尿病専門医が解説
「同じカロリー・同じ食事内容でも、食べる時間帯によって血糖値・体重・脂質代謝への影響は大きく異なる」――これは現代栄養学の核心であり、時間栄養学(Chrono-nutrition)と呼ばれる新しい学問領域です。私たちの体には視交叉上核(SCN)の主時計と肝臓・脂肪・筋肉の末梢時計があり、食事はとくに末梢時計をリセットす -
漢方医学
8週間以上続く咳に|慢性咳嗽の漢方治療を糖尿病専門医が完全ガイド
「風邪は治ったのに咳だけが残っている」「夜中に咳き込んで眠れない」「会議中に咳が出てしまい恥ずかしい」――こうした8週間以上続く慢性咳嗽(まんせいがいそう)に悩む方は、決して少なくありません。当院(まさぼクリニック)の外来でも、糖尿病通院中の患者さまから「咳が止まらない」というご相談を週に何件もいただきます。