in vivo.
CKD MANAGEMENT
CKD・腎機能管理
eGFR推移・CKDステージ判定・塩分/カリウム/リン制限管理。透析回避のためのセルフケア支援。
🩺 eGFR・CKDステージ判定
血清クレアチニン値からeGFRを自動算出(日本人補正式)
🧂 塩分摂取カウンター(1日目標 6g以下)
CKD G3以降は3-6g/日が推奨。
カップ麺(5g)・ラーメン(7g)・梅干し1個(2g)・たくあん5切(2g)・味噌汁1杯(2g)・醤油大さじ1(2.6g)
① 出汁・酸味で旨味UP
② 加工食品を減らす
③ ラーメン汁を残す
④ 醤油はかけずに「つける」
⑤ カリウム摂取で塩分排出促進
🍌 カリウム制限ガイド(CKD G3b以降)
eGFR < 45 の方は1日 1500-2000mg 以下推奨
バナナ(390mg/本)・アボカド(720mg/個)・ほうれん草100g(690mg)・里芋100g(630mg)・トマトジュース200ml(520mg)・干し柿1個(670mg)・ドライフルーツ全般
白米・うどん・パン・卵・鶏肉・豚肉(部位による)・きゅうり・キャベツ・もやし・りんご・パイナップル
葉野菜は茹でこぼしでK 30-50%減。芋類は水にさらしてから調理。
無塩しょうゆ・減塩しょうゆはKが高い場合多。「カリウム強化」表示も注意。
🦴 リン制限ガイド(CKD G4以降)
eGFR < 30 の方は1日 800-1000mg 以下推奨
加工食品全般・ハム/ソーセージ・プロセスチーズ・ナッツ・卵黄・煮干し・小魚・玄米・大豆製品(納豆・豆腐)・コーラ
白米・パン(限度内)・キャベツ・大根・もやし・きゅうり・りんご・しょうゆ少量
無機リン(食品添加物)は90%以上吸収。有機リン(自然食品)は40-60%吸収。「加工食品を減らす」が最効率。
骨カルシウム流出→骨折・血管石灰化を引き起こす。リン吸着薬の正しい服用が重要。
💧 水分・尿量管理
CKD進行で水分制限が必要になる場合あり
本ツールは記録支援であり、治療判断は主治医にご相談ください。
急な症状でお困りの方は 救急受診ガイド(119を呼ぶ目安) をご確認ください。
他のセルフケアツール
気になる悩みに合わせて、専門医監修の無料セルフチェックをご利用ください。
関連記事|まさぼ内科ドクターズコラム
本ツールの結果と合わせて、医師監修の解説記事もご活用ください。
- CKDステージ別食事療法ガイド監修:常松 大帆医師
- 減塩食完全ガイド|高血圧・腎臓病・心不全のための食事監修:小林 正敬医師
- 高血圧の漢方治療完全ガイド監修:小林 正敬医師
- 牛車腎気丸完全ガイド|糖尿病性神経障害監修:小林 正敬医師
📊 KFRE 透析リスク予測(4変数版)
Tangri 2011モデル。年齢・性別・eGFR・尿アルブミン/Cr比から2年・5年透析リスクを算出。Stage 3以降の患者で精度高い。
🛡️ 「透析を10年遅らせる」6本柱プラン
DAPA-CKD・EMPA-KIDNEY試験で明らかにされた腎保護のエビデンスを、6つの介入として日常実装します。
降圧で透析進行を年単位で遅らせる効果。家庭血圧記録を推奨。
ラーメン1杯で塩分6g。麺類・外食・加工食品を週N回までに制限。
G1-G2: 1.0g/kg、G3a: 0.8-1.0g/kg、G3b-G4: 0.6-0.8g/kg、G5/透析: 個別調整
糖尿病合併CKDでは第一選択級。DAPA-CKD試験で透析リスク39%減。eGFR 20以上で開始可能。
尿たんぱく陽性なら必須。eGFR低下抑制エビデンス豊富。高K血症と急性腎障害に注意。
ロキソニン・ボルタレン等は腎血流低下→AKIリスク。代替:アセトアミノフェン・漢方(疎経活血湯・芍薬甘草湯)。
⚠️ 造影剤・NSAIDs・薬剤性腎症一覧
服用中の薬剤・予定の検査がある場合、腎機能への影響を確認してください。
造影CT・MRI予定がある
eGFR 30未満では造影剤腎症(CIN)リスク。事前にN-アセチルシステイン・輸液(生食500ml/h × 2-12時間)でリスク低減可。MRI造影剤(ガドリニウム)はeGFR 30未満で腎性全身性線維症リスク、原則禁忌。代替:単純CT・MRI、超音波。
NSAIDs(ロキソニン・ボルタレン)を常用している
CKD患者はAKIリスク2-3倍。週3回以上の常用は要見直し。代替:①アセトアミノフェン(カロナール、肝機能注意) ②漢方:疎経活血湯(神経痛)・芍薬甘草湯(こむら返り)・桂枝加朮附湯(関節痛) ③湿布は経皮吸収少なく比較的安全。
抗生剤を処方された
腎排泄薬剤は用量調整必須:①セフェム系(クレアチニンクリアランス調整) ②ニューキノロン(レボフロキサシン等、用量1/2に) ③バンコマイシン(血中濃度モニタリング)。アミノグリコシド(ゲンタマイシン等)は腎毒性で原則回避。
SGLT2阻害薬・メトホルミンを服用中
SGLT2阻害薬はeGFR 20以上で継続可・腎保護的。シックデイ(嘔吐・下痢・発熱)では中止(euDKAリスク)。メトホルミンはeGFR 30以上で慎重投与、30未満は禁忌(乳酸アシドーシス)。
サプリメント・健康食品を飲んでいる
腎毒性報告あり:①漢方:当帰拈痛湯・八味地黄丸の長期大量(甘草偽アルドステロン症)② アリストロキア酸含有植物(中国茶等)③ クレアチン(アスリート用) ④高用量ビタミンC(5g以上で結石)⑤ プロテイン過剰(腎負担)。CKD患者は主治医に申告を。
💬 常松医師の本音Q&A(30問)
Q1. 透析になったら寿命は?
最近の血液透析患者の5年生存率は60%、10年30%。高齢・糖尿病・心血管疾患で短縮。逆に若年・原疾患が慢性糸球体腎炎・腹膜透析・腎移植では20年以上の長期生存も多数。「透析=終わり」ではなく、適切に管理すれば社会復帰・旅行・運動可能。
Q2. 腎移植のチャンスは?
献腎移植:登録から平均15年待ち(日本)。生体腎移植:家族・配偶者から提供可能、待機期間ほぼなし。先行的腎移植(透析前の移植)が予後最良。eGFR 20以下になったら移植施設に相談を。費用は保険適応+自治体助成で透析より低コスト。
Q3. 尿の泡立ちは腎臓のサイン?
正常でもある程度の泡立ちあり。細かい泡が長時間消えない・大量の泡はたんぱく尿の可能性。糖尿病性腎症の早期サイン。健診で尿たんぱく陽性、または糖尿病・高血圧の既往ありなら、尿アルブミン定量を医療機関で。
Q4. 腎機能を回復させる薬はある?
失われた腎機能は基本的に戻りませんが、進行抑制は可能。SGLT2阻害薬(ジャディアンス・フォシーガ)でeGFR低下を年1.5mL/min緩和。RAS阻害薬で尿たんぱく減少。フィネレノン(ケレンディア)も新薬として登場。「治す」ではなく「進行を遅らせる」が現実的目標。
Q5. サプリメントは飲んでいい?
原則控える。腎臓は薬剤・サプリの代謝に関与し、CKDでは排泄能低下→蓄積リスク。特に注意:高用量プロテイン・クレアチン・ビタミンD(高Ca血症)・カリウムサプリ。漢方も主治医確認を(甘草・地黄注意)。
Q6. 運動はどこまで可能?
軽〜中等度CKD:ウォーキング・水泳・ヨガ可。週150分以上推奨。eGFR低下抑制効果あり。重症CKD・透析中:透析中の運動療法(ベッド上ペダリング等)が腎臓リハビリとして保険適応。激しい筋トレでクレアチニン一時上昇するが腎臓には悪影響なし。
Q7. 妊娠・出産は可能?
CKD患者の妊娠はハイリスク。eGFR 60以上・たんぱく尿微量・血圧コントロール良好なら計画妊娠可。妊娠前カウンセリング必須。RAS阻害薬は妊娠中禁忌→メチルドパ・ヒドララジンに変更。腎移植後は移植1-2年後から妊娠可(免疫抑制剤調整)。
Q8. 飲酒はどこまで?
CKD患者は基本控えめに。男性1日純アルコール20g(日本酒1合)以下、女性10g以下、週2日休肝日。過剰飲酒は脱水→腎機能低下、高血圧悪化、痛風リスク。飲酒後は十分な水分摂取を。
Q9. CKDの食事制限が複雑すぎる、何を食べればいい?
原則:①新鮮な食材から作る(加工食品・レトルト避け) ②魚・鶏肉中心(赤肉減らす) ③野菜は茹でこぼす(カリウム低減、CKD G3b以降) ④だしの旨味を活用(減塩) ⑤白米・パンは適量。栄養士の食事指導が保険適応で受けられます。
Q10. CKD-MBD(骨ミネラル代謝異常)とは?
CKD進行で起こる:高P血症・低Ca血症・二次性副甲状腺機能亢進・骨脆弱・血管石灰化。リン制限(乳製品・加工食品)、リン吸着薬(カルタン・キックリン)、活性型ビタミンD(オキサロール・ロカルトロール)、副甲状腺ホルモン抑制薬(レグパラ)で管理。心血管イベント予防にも重要。
Q11. 高K血症が出ました
K 5.5以上で警告、6.0以上で心電図変化(テント状T波)→致死的不整脈リスク。原因:①腎機能低下 ②カリウム高食品(バナナ・芋・果物・生野菜) ③RAS阻害薬・MRA・SGLT2阻害薬 ④脱水。対応:食事制限+カリウム吸着薬(ロケルマ・アーガメイト)。緊急時はGI療法・透析。
Q12. 貧血が出てきた、輸血する?
CKD貧血の主因はエリスロポエチン(造血ホルモン)不足。Hb 11未満で治療開始、目標11-12。ESA(エリスロポエチン製剤、注射)が第一選択。鉄欠乏あれば鉄剤併用。経口HIF-PH阻害薬(エベレンゾ・バフセオ等)も選択肢。輸血は可能な限り避ける(移植時の抗体産生リスク)。
Q13. AKI(急性腎障害)から回復した、CKDになる?
AKI後は20-30%が慢性腎障害(CKD)に移行。誘因:脱水・敗血症・薬剤・心不全。AKI後3ヶ月以内に腎機能再評価必須。AKI患者は将来のCKD・透析リスク2-3倍。脱水回避・腎毒性薬剤回避・血圧管理を徹底。
Q14. 透析モダリティの選び方
HD(血液透析):週3回・1回4時間通院。最も普及。 PD(腹膜透析):自宅・夜間APD。透析自由度高、社会復帰容易。腎移植:根本治療、QOL最良。SDM(共同意思決定)で生活スタイル・年齢・合併症から選択。一度始めても変更可能。
Q15. 当院(まさぼ内科・糖尿病クリニック飯田橋院)で対応?
CKD G1-G3a(軽度〜中等度)の管理は当院で対応。糖尿病合併CKDの統合管理(SGLT2阻害薬・RAS阻害薬・血圧)が得意。G3b以降・進行性CKDは腎臓内科専門医療機関と連携。公式サイトから予約可能。
食材から見える、腎臓の負担。
日本食品標準成分表(文科省公開データ)の主要食材から、カリウム・リン・ナトリウム・たんぱく質を検索+摂取量を1日累積。緑=低(安全)、黄=中(適量)、赤=高(CKDでは制限推奨)。
今日の摂取記録
原材料表示から、隠れリンを見抜く。
加工食品の無機リン酸塩添加物は吸収率90%以上(有機リン40-60%)。1日リン制限800-1000mg(CKD G4以降)の患者にとって最大の落とし穴です。
食品パッケージの原材料表示テキストを入力すると、リン酸塩関連の添加物キーワードを検出します。
出典: 日本腎臓学会 CKD ガイドライン 2023. 無機リンは食品添加物として広く使われ「成分表のリン量」には反映されないことが多い。
外来診察の質問リスト。
eGFR推移・KFRE スコア・直近の検査値などから、「主治医に聞くべき質問」を自動生成します。受診時に印刷して持参すれば、限られた診察時間で重要事項の聞き漏らしがなくなります。